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語りかけ育児って?ことばは子どもへの最高の贈り物

更新日:2023年7月14日

語りかけ育児ってご存知でしょうか?

「実践してる!」という方も「何それ?」という方もいらっしゃると思います。


「語りかけ育児」とは、イギリスの言語治療士、サリー・ウォードさんが提唱した「Baby Talk」という育児法のことです。


子どもの「聞く力」と「注意を向ける力」に注目し、子どもの目を見て、ゆっくりと、心を込めて、ことばで語りかけること。

赤ちゃんや子どもが喜びをもって大人とコミュニケーションしようという気になるように、大人と子どもの関わりの質を整えることが大切だと説いています。



具体的な方法としては、一日30分、周囲の音に邪魔されない静かな場所で、赤ちゃんと向き合って自分のことばで語りかけようということなのですが、子どもと関わる場面で私が最も参考にしたのは


・交互のコミュニケーション

(赤ちゃんがアーと話せばアーと返す、赤ちゃんが笑えばこちらもにっこり「楽しいね」など)

・子どもが今見つめている先のものや状況を話す

(赤ちゃんが窓の外の飛行機の音に気がついて目を向けたら「ひこうき、とんでるね。おそらがあおいね」など)


という点です。


絵本を読んで色々なものを教えることももちろん素晴らしいのですが、


“子どもが今、興味を持って見ている視線の先に言葉を添えること”


ことばを吸収するには一番の状況ではないかな、と思いました。


そして「かけられたことばの量と子どものことばの発達とは深く関係している」という調査結果に、わが子を見ていて納得させられます。

娘は1歳を過ぎる頃には大人の言っている簡単なことばを完璧に理解し、1歳4か月で2語文を話し出しました。

「まま」「ブーブー」など5つの単語を話せば順調とされる1歳半健診の時点で100語以上の単語を話し、2歳半を過ぎた今、「ん、ん~」と思考をめぐらしながら大人が話すのと同じように長い文章を紡ぎ出しています。

人とことばでコミュニケーションを取ることを心から楽しんでいる様子が通っている保育園の日誌からも伺えます。


もちろん、発語が早い方がいい、遅いからダメなんてことを言いたいのではありません。

恥ずかしがりやだったり動くことの方が大好きで話すこと自体に興味がない子だっています。たくさん話しかければ100%発語は早いのか、というとそんなこともありません。


ただ、イヤイヤ期と言われる親も対応が難しいとされるこの時期(自我が芽生えるからこそのイヤイヤ)までに「大人の言っていることをある程度理解できること」

「自分の主張をことばで表現することができること(そしてそれが大人に伝わったと実感できること)」この2つの能力を獲得できると、少なくとも「自分の気持ちを伝えられないモヤモヤ」「わかってもらえない苛立ち」はなくなります。

子どもの癇癪の原因のひとつを取り除くことができるのです。


また、自分の言いたいことを伝えることによって周りがそれを理解し応対してくれることは自己効力感(下に説明)を育てることでもあります。


おうちモンテ×語りかけ保育では、子どもの定員は3名(保育者2名)という環境なので、語りかけ育児と同じ「30分間2人きりで過ごす」という環境は難しいですが、おむつ替えや食事、遊びの場面場面で一人ひとりのお子様に語りかけ、一対一のコミュニケーションを楽しむ時間を大切にした「語りかけ保育」を実践していきます。


*自己効力感とは

 目標を達成するための能力を自らが持っていることと認識すること

 自己効力感があると状況を前向きに捉え「自分にはできる!」と様々なことにチャレンジ

 できる子になると考えられています



<保育、育児にあたり参考にしたことばに関する書籍の一例>

・0~4歳 わが子の発達に合わせた「語りかけ」育児

 著:サリー・ウォード 監修:汐見稔幸 訳:薪朝子

・3000万語の格差-赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の語りかけ

 著:ダナ・サスキンド 訳:掛札逸美 解説:高山静子

・子供の脳は5歳までに準備しなさい

 著:ジル・スタム 訳:日向やよい








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